ストレスで耳管開放症になる? 開放症歴12年の私が調べた症状

ストレスで耳管開放症になる? 開放症歴12年の私が調べた症状


耳管開放症という病気を聞いたことがあるでしょうか。歌手の中島美嘉さんやセリーヌ・ディオンさんがかかっていたこともあり、あまり知られていませんがとっても厄介です。セリーヌ・ディオンさんは耳管開放症が原因で公演を中止したことがあるほどです。

なお耳管閉塞症とは名前が似ていますが逆の病気です。

治療法については別ページにてご説明します。





耳管開放症ってどんな病気?

その名の通り、耳の病気です。長さが3.5センチくらいの耳と鼻の奥をつなぐ管である「耳管」が開きすぎた病気で、様々な症状を引き起こします。

耳管は内圧を調節する役割を担っている場所で、普段は閉じています。あくびの時に開くので、耳管開放症はあくびをした時の状態がずっと続くと表現すればわかりやすいでしょう。

この病気になった時は耳に強烈な違和感があるため、場合によってはこのまま耳が聞えなくなってしまうのではと思う方もいますが、あくまでも聴力は正常です。痛みもありません。

日常生活を送ること自体はまったく問題ないのですが、人と話すことを苦痛と感じるようになるため、接客業や営業職の人の場合は仕事を辞めることもあるようです。

症状は人によって違いますが、耳鳴り、耳閉感(耳が閉じた感覚)、めまい、自声強調、呼吸音が頭に響く、呼吸音聴取、鼓膜がポコポコ鳴るなどがあります。いくつか補足していきましょう。

耳閉感は手で耳をふさいだ時の感覚がずっと続くことを言います。実際にふさいではいないので聴力は正常なのですが、違和感がずっと続くことはストレスになります。

自声強調というのは、自分の声が頭の中で響く状態です。私はこの症状がひどくてしゃべることが苦痛になってしまいました。自分がどれくらいの音量でしゃべっているのかわからなくなります。

呼吸音聴取というのは自声強調とも似てるのですが、鼻での呼吸音が頭の中に反響する症状です。呼吸しなければ生きていけませんので常に自分の呼吸音が聞こえている状態になり、想像を絶するような苦しみが続くことになります。

 

耳管開放症の原因はなに? ストレスなの?

一般的には急激に痩せた時になることが多いと言われています。妊婦さんが出産を終えたあとや、ダイエットをした時など。しかし私の場合はそのどちらでもなかったので耳鼻科では「ストレスが原因」と言われました。

この病気を調べている人が少ないため詳しいことはわかっていませんが、耳管の周辺の脂肪が減りすぎたこととされています。

痩せて脂肪が減ったことが原因なら、太れば症状が軽減するのではと思われがちですが、軽くなる人もいれば変わらない人もいるようです。

また、精神的な病を抱えている人や顎関節症の人に多く見られるのですが、因果関係はわかっていません。

私もうつ病を患っているのでストレスが耳管に悪影響を及ぼしているのかもしれませんが、ストレス源をなくしてもカンタンに治るわけではないのがこの病気の難しいところです。

 

耳管開放症は治るの? 漢方はどうなの? 手術は?

自然治癒する人もいますし、しない人もいます。私は後者でかれこれ12年ほど耳管開放症に苦しめられています。

漢方などを使って軽減することはできるのですが、治るわけではありません。私は加味帰脾湯(カミキヒトウ)で軽減したものの、完治はしませんでした。お辞儀をしたり横になったりして頭を下にさげると一時的に症状が消えますが、またすぐに耳管開放症の状態に戻ってしまいます。

生理食塩水を耳管に入れる、ルゴール液を使って耳管を腫れさせるなどによって一時的になくすことはできるものの、根本的に治癒するわけではないのでまた症状が悩まされます。

手術で耳管ピンを入れることで治すことができますが、再発する人が多いため完全に治るとは言い難いところです。

根本的な治療法はまだないというのが現状です。

 

やってはいけないこと

鼻すすり、耳抜き。この二つです。

鼻炎などにかかっている人は鼻すすりが癖になっている人もいるでしょう。しかし症状を悪化させる原因となりかねないので鼻すすりはしないようにしましょう。

耳抜きというのはダイビンクをやっている人なら知っているでしょう。エレベーターに乗った時などに耳がツーンとなった場合、鼻をつまんで鼻をかむように力を入れることで耳に空気を送り、正常な状態に戻すことです。これも耳管開放症を悪化させてしまう可能性がありますので避けましょう。

 

耳管開放症と付き合っていく

耳管開放症は自然治癒することもあれば悪化することもあります。まったく変わらないということもあります。根本的な治療法がない以上、耳管開放症とうまく付き合っていくしかないでしょう。繰り返しになりますが、聴力にはまったく問題がありませんし、聞こえが悪くなるということもありません。

ただ、自声強調や呼吸音が頭の中で反響するせいで強烈な不快感をほぼ一日中感じることになります。ずっと病気が続いていると割と慣れてしまうものですが、人と会って話す機会は減りました。電話がかかってきた場合などは「メールにして」と言うこともあります。

耳栓をするといくらか症状がマシになるので常に持ち歩いています。人と話す時に耳栓をすると「なにこの人」という顔をされるのできちんと説明しないといけません。

音楽などを聴いていると意識が無意識にのうちにそちらに向けられるおかげか、不快感が減ります。カナル型のイヤホンで音楽を聴くことが対症療法として効果的です。

 

医者にかかるとき

医者によって正常に診断されなかったせいで私はとても悩まされることとなりました。耳管開放症は認知度の低い病気のせいで、医者も詳しくないことが多いようです。

耳を実際に見てもらったり、レントゲンを取ったり、聴力検査をしても異常がまったく見つからないため医者は定番の「ストレスです」「疲れです」で解決させようとしましたが、耳の違和感が強烈だったため、私はしつこく食い下がりました。

その結果、「横になると症状が良くなる」と言ったことがきっかけで医師はピンときたようで、耳管開放症だと診断されました。

医者を何件も回って無駄な時間とお金を使ってしまった・・・ということがないよう、耳管開放症の疑いがあって医者にかかるときは覚えておいてください。