耳管開放症の治療はどうする? 病歴12年の私が治し方を伝授します
耳管開放症の治療はどうする? 病歴12年の私が治し方を伝授します
耳管開放症の原因や症状については別記事にまとめましたので以下のリンクをご覧ください。
http://mintbook.net/2018/05/25/post-417/
耳管開放症の治し方・治療法についてまとめました。開放症の人は治し方を切望してるはずなので、詳細に書くために症状とは別ページにしてあります。
まず、大事なことですが、耳管開放症を必ず治す方法はありません。基本的には治らない病気です。同じ方法を試してみても人によって効果が劇的に現れたり、全然改善されなかったりと人によってまちまちです。
ですので、試せることは片っ端から試してみるくらいの気構えでいたほうがいいと思います。
漢方
もっとも有名な治療法ではないでしょうか。その中でも一番、耳管開放症に効果を発揮すると言われているのが「加味帰脾湯(カミキヒトウ)」です。
私はツムラの加味帰脾湯を購入して実際に飲んでみたところ、確かに軽減しました。治ったというほどではないのですが、症状が大から中になるくらいの変化があったので飲んでよかったと思っています。
ただ、この加味帰脾湯、とてもまずいです。入浴剤飲んでるみたいな味がします。量が結構あるのでオブラートを使うわけにもいかず、水で一気に流し込んで耐えましたがこのまずさはなんとかならないものかと・・・。
それでも耳管開放症の治療法として代表格が加味帰脾湯なので試してみる価値はあると思います。
また、他の漢方も風の噂レベルではありますが、効果があると言われているものがあります。まず、当帰芍薬散(トウキシャクヤクサン)。血行を改善するものです。耳管開放症には血行が関係している可能性が高いのでそれなりに期待できます。
次に白虎加人参湯(ビャッコカニンジントウ)。強そうな名前ですが、実際に飲んでも変わりませんでした。ほてりを治すという効能があるようですが、やはり血行関連ということになるのでしょうか。
最後に葛根湯(カッコントウ)。風邪の時に飲む漢方として有名ですので知っている人も多いのではないでしょうか。発汗をうながす作用があるそうです。実際に飲んでみましたがこれも私の場合、効果は見られませんでした。しかしネットを見て回ると効いたという人もいます。そこまでまずくないので続けやすいのが利点ですね。
太る
耳管開放症の原因が耳管の脂肪が減りすぎたことによるのなら、太って脂肪をつければいいじゃないという理屈です。あまりやりたくない治療法ですが、背に腹は代えられないという人もいるかもしれませんので書いておきます。
私の場合、薬の副作用で若干過食気味になり、意図せず太ってしまった経験があります。その時は15キロほど太ったのですが、耳管開放症への影響はありませんでした。相変わらず開放したままです。
その後、薬を変えたことで体重は元に戻ったのですが、耳管開放症が悪化したというようなことはありませんでした。太っても痩せてもまったく変わりません。
爪もみ
指の先には神経回路が集中しているため、マッサージすることで神経を伝って体の内部の不調を治してくれます。やり方は簡単で、爪の根本の部分をぎゅっぎゅっと揉むだけです。少し痛いかな程度の強さで20秒を一セットとし、1日3セット行います。
耳の不調には中指のマッサージが効果的で、耳管開放症の場合はやはり中指を刺激します。
私の場合、これにはかなり効果があったかもしれません。どうして「かもしれません」と濁すのかと言うと、即効性がなく、1~2週間ほど経ったあとに「最近なんだか耳管開放症があんまりひどくないな」と感じたからです。開放症が軽減したことと爪もみの因果関係がハッキリわかりません。
ただ、その後も爪もみをずっと続けているのですが、開放症はかなり軽くなりました。完璧に治ったというわけではありませんし、時々は頭の中で反響する呼吸音に悩まされてしまいますが、だいぶ良くなりました。治らないと思っていただけに、すごく助かっています。
水を飲む
耳管の乾燥が開放症に悪影響を及ぼしているとされており、医師からも水分を取りなさいと言われた人は多いのではないでしょうか。私はきちんと水分を取るようにしていましたが、あまり変わらないような・・・?
変わったと言われればそうかもしれないし、変わってないと言われれば納得してしまうくらいの微妙な差です。プラシーボ効果も多少あるかもしれません。
手術
耳管にピンを入れ、開きすぎてしまった耳管を物理的に閉じさせてしまおうという方法です。この方法の最大の難点は、手術を行っている病院がとても少ないということです。そもそも耳管開放症自体があまりメジャーな病気ではなく、何件も医者を回ってやっと診断されたというケースも多いくらいです。
耳管ピンをやってみたという報告が少ないという点が問題なのですが、再発してしまったという話もちらほら聞くのがさらに大問題です。
そもそも通常なら開かないはずの耳管が開きすぎてしまった原因がわかっていないのですから、耳管を物理的にふさいでも、再び開いてしまうことがあるようです。
一時的にでも治るのであれば方法としてはありなのかもしれませんが、まずは手術してくれる病院が増えないと厳しいところです。
なお、鼓膜にテープ貼るという方法もあるようなのですが、そもそも鼓膜には何の異常もない病気なので、治ったという報告を見かけません。
生理食塩水・ルゴール液
これは治療法ではなく一時しのぎでしかありません。なので治療法を取り扱っているここのページに記載すべきかどうか悩みましたが、一応書いておきます。
耳管というのは鼻の奥にあります。鼻からチューブなどを突っ込み、生理食塩水やルゴール液を注入することで、耳管を腫れさせることができます。
そうなると物理的に耳管が閉じることになりますので、開放症も良くなるという仕組みです。
ただし、腫れというのはいつか治るものですので、すぐにまた開放症の症状が現れてしまいます。ルゴール液だと一週間くらい持ちましたが、いちいち病院に行かないといけないので面倒でした。
生理食塩水ならば点鼻用のスプレーを使って自分でできるのですが、やはりすぐに元通りです。もっとも、一時的にでも苦しみから解放されるのであれば試したいところですけどね。