サイコパス診断テスト! あなたも反社会性人格障害かもしれない

映画や小説などでもよく耳にする「サイコパス」。名前はよく聞くけど実際どういうものなのかは知らないという人も多いのではないでしょうか。

サイコパスとは日本語に訳すと「精神病質者」なのですが、これだと精神病にかかっている人がみんなサイコパスということに受け取れてしまうため、非常に誤解を生みます。うつ病も精神病ですし、世の中にはサイコパスがとても多いと勘違いされかねません。

サイコパスを正確に訳した場合は「反社会性人格障害」または「反社会性パーソナリティ障害」となります。

ただし、反社会性人格障害だからと言って必ず犯罪に手を染めるかというと、そんなことはありません。ロリコンがみんな幼児に手を出すわけではないし、ゲイの人が男性相手なら誰でも手を出すとかそういったことがないのと同じです。分別のある人の方が圧倒的多数ですので、犯罪者とイコールで結んでしまうのは大きな間違いです。

反社会性人格障害は100人に1人の割合で存在していると言われています。あなたもそうかもしれないし、家族や恋人、友人など親しい人が反社会性人格障害という可能性もあります。

それでは詳しく見ていきましょう。






あなたは当てはまる? サイコパス診断テスト

以下の7項目のうち3つ以上当てはまる人はサイコパス(反社会性人格障害)である可能性があります。
1.ルールをあまり守らない。
2.嘘をつく、偽名を使うなど人をだますことが多い。
3.将来の計画を立てることが苦手。
4.攻撃性が高く、実際に人を殴ったり暴力を振るったりすることがある。
5.自分や他人の安全を考えない。
6.無責任である。
7.他人のものを盗んだり、いじめたり、良心の呵責(かしゃく)の欠如が見られる。

この7つのうち、どれでもいいので3つ以上当てはまった場合はサイコパスである可能性があります。ただし、3つ以上当てはまったからと言って必ずサイコパスというわけではありません。きちんとした精神科医に診断してもらわなければサイコパスであると確定できません。

ただし、このサイコパス診断テストでは18歳未満の人は除外されます。社会的道徳が身についていない年齢の場合、良いことを良い、悪いことを悪いと認識できず正しい診断を下すことはできません。例えば、電車内で騒ぐ子どもがいますが、子ども自身は迷惑なことをしているという自覚がありません。

サイコパスとはどういう存在?

一言で言うならば「他人に共感しない人」です。

例えば友人がドアに指を挟んだという話を聞くと「痛そう……」と感じるのが普通ですが、サイコパスの場合は共感性が低いため「ふーん?」「だから何?」といった感じ方をします。

また、会社での業績が評価され特別にボーナスをもらったという話を聞いた時なども、「だから?」「あっそう」と喜びを共有することが難しいです。

共感性が低いとどうなるか。他人に対してひどいことを平気でするようになります。例をあげると、サイコパスでない人の場合は、人を殴る時、殴られた人の気持ちを無意識のうちに考えてしまって思い切り殴ることができません。

しかしサイコパスの場合は共感能力が低く、相手がどう感じるかを考えないため、平気で殴ったりできます。

暴力だけではなく、いじめ、盗み、裏切り、騙すなどの行動も共感性の欠如からくるものです。被害者の気持ちを考えると誰かをいじめるようなことはできませんからね。

また、共感能力が欠けている以外にももう一つ重要な特徴があります。

それは、ルールや法律を軽視したり敵視したりすることです。ルールや法律を破る自分に対して強さや優越感を感じ、快感を覚えます。

反社会性人格障害の「反社会性」とはここからきています。法律を破る=反社会的な行動をやってはならないとわかっていても行ってしまうのです。

アウトローは語源がout law(法律から外に出る)ですから、反社会性人格障害の傾向があると言えますが、断定できるものではありません。特に若い頃は悪いことをカッコイイと思ってしまうケースが多いです。私も高校生の頃は津山三十人殺しとかヘンリー・ルーカスとかコロンバイン高校銃乱射事件とか、猟奇的なものに魅力を感じてネットを見て回ってたものです。(はずかしい過去)

ですので、18歳未満の場合は、上記のサイコパス診断テストに書いてある通りサイコパスであると診断できません。

サイコパスの原因は?

ズバリ「生まれてからずっと否定され続けてきた」となります。両親が厳しい人で、例えばテストで90点を取っても「よくできたね」とほめられるのではなく「なんで100点取れなかったの」とけなされる。

親から叱られてばかりの人が大人になると、憎しみや人間不信を親ではなく社会に向けることがあります。それが反社会性人格障害であり、サイコパスです。

サイコパスは強い人間不信を抱えています。ただしその原因を作ったのは本人ではなく、本人の親であることが多いので、責任を本人に押し付けるのは酷といえるかもしれません。

なお、否定され続けて育ったからといって、必ずサイコパスになるとは限りません。遺伝的な要因、環境的な要因も深く絡んでくるため、親がまったくほめてくれない家庭で育ってもサイコパスにならないケースもあります。

 

サイコパスの有名人

池田小学校の児童殺傷事件の犯人である宅間守がサイコパスであると言われています。事件後に宅間守の父親がインタビューを受けていましたが、自分の息子が犯した事件という風ではなく、まるで他人事のように扱っていました。

このことから宅間守と父親との関係はあまり良くなく、宅間守が父親から認められり肯定されたりしたことは少なかったであろうと推測されます。

犯罪者ではない例を挙げますと、宮本武蔵がサイコパスの傾向があります。

サイコパスの人は危険を自分から求めてしまうことが多く、死んでしまうような危険に対しても自分から向かっていく傾向があります。

本物の刀での決闘は普通の精神であったならできませんからね。また、宮本武蔵は手段を選ばない勝ち方が多くありました。戦いにルールなどないといっても、いきなり後ろから切りつけるといった卑怯なやり方は良心が痛んでしまうのが普通です。

しかし宮本武蔵は卑怯と言われるような手段であっても躊躇せずに使います。宮本武蔵と佐々木小次郎の決闘である有名な「巌流島の決闘」においても、宮本武蔵がフェアとは言えない方法を使い佐々木小次郎に勝利しました。(詳しくはぐぐってください)

 

サイコパスとの接し方

家族や恋人や友人などの親しい人にサイコパスの疑いがあるケースもあるでしょう。その時どうすればいいか。

上にも書いたとおり、サイコパスの人は否定され続けて生きてきました。ですので、同じように否定することはサイコパスの傷をえぐることになり、あなたにとってもサイコパスにとっても良くありません。

一番大事なことは「否定しないこと」。これに尽きます。サイコパスは暴力的なことや危険なことに首を突っ込むことが多いです。その時、「もっと考えて行動しろよ」とか「バカじゃないの?」といった反応をすると、サイコパスの古傷に突き刺さってしまいます。

そうではなく、「一体どうしたの?」と心配する態度で接することが大事です。否定せずに接してきた場合、共感能力の低いサイコパスが相手であっても徐々に信頼関係が築くことができます。

サイコパスは自分を受け止めてもらったり、認めてもらったりした時、変わるきっかけに成りえます。もう一度繰り返しますが、サイコパスだからといって必ず犯罪に手を染めるわけではありません。それどころか、自分が変わるきっかけを待っていることもあります。

確かにサイコパスは厄介な相手ではあります。しかしそのハードルを乗り越え、あなたが変わるきっかけとなって、サイコパスを救うことだってあります。

「サイコパス」として見るよりも「一人の人間」と見る方がお互いに良いでしょうね。

 

参考文献:岡田尊司「パーソナリティー障害」