うつ病で目がぼやける? 視界がほやけて日常生活に困った話
うつ病の症状といえば、気分が落ち込む、死にたくなる、疲れやすい、やる気がわかない、不安になるなどが有名です。ネットや書籍を見ても大体同じことが書いてあります。
しかし、私のうつ病は目にきました。眼科を受診しても異常なしと言われますが、異常なしのはずがないんです。明らかに目がおかしかったですから。
ネットを見て回っても、かろうじて一件だけ目とうつ病に関係に言及しているサイトが見つかりました。しかし詳しいことは書いていません。それに、書いてある症状が私とは違いました。
そのサイトに書いてあることは、うつ病になった場合、目がしょぼしょぼするとか、目が痛いとか、灰色がかって見えるとかでした。私の症状とはちょっと違ってて、あんまり参考にはなりませんでした。
この記事では私の経験が役に立てばと思い、うつ病と目の関係について書いていきたいと思います。
目が見えにくい、おかしい……医者にもわからなかった私の症状
ひとまとめに「目」といってもいくつか症状がありましたのでご紹介します。
1.ちょっとの光でも目に痛い
太陽光のような自然な光に対しては特に何も感じませんでした。まぶしいくらいは感じますが、それは正常な状態でも感じること。私の場合は、人工的な光に対してでした。
まず、パソコンの画面を見ていられない。光があまりにも目に痛すぎて、10分もするともう痛くて痛くて休憩を取らないといけないレベルでした。普段パソコンを使って生活していますから、これは本当につらかったです。
モニターの設定で彩度やら明度やらをいじってみましたが効果はありません。明るさを落とせば多少は楽になった気がしますが、あくまでも気がする程度です。やはり痛くてしょうがない状態は続きました。
画面に白色があるととにかく痛いので、可能な限り黒色にしていました。デスクトップの背景やテキストエディタの背景など、色を変えられるものは片っ端から黒色にしていました。それでも多少は楽になる程度で痛いのは変わりません。
また、蛍光灯の明るさも最低にしていました。さすがに真っ暗や常夜灯など生活できないので最小限の光にしましたが、真っ暗にしたかったです。
2.視界がぼやける。
眼科に行った時に、「視界がぼやけるんです」と言ったら「目の疲れでしょう」と診断されましたが、いくら目を休めても解決しませんでした。なので疲れが原因ではなかったようです。
まるで水の中にいるみたいに視界がぼやけるんです。とにかくあらゆることが見えにくい。目が悪くなりすぎたのかな?とも思いましたが見える距離は正常だった昔と特に変わっていません。今も昔も部屋の端っこを見つめると視力が悪くてぼやけていました。
あきらかに視力障害なのですが、医師に「ストレスです」「疲れです」と診断を下されたのは本当につらかったです。「原因不明なので治せません」と言われているのと同じですから、自分の力で治すしかありません。ずっとこの状態が続くのかと思うと本気で自殺しようかと考えるレベルでした。
結局どうやって治ったの?
私の視力障害の原因はうつ病だったようで、うつ病が良くなるとそれに合わせて目も良くなっていきました。その当時の私は薬を飲み続ける毎日がイヤで、薬を飲まなくなっていたんです。
うつ病の人って自分がうつ病であるとわかりにくいものですから、私もその例と同じで自分が正常だと思っていました。今考えると明らかにおかしかったのですが、当時は本当に正常だと勘違いしていたんです。
なんだか毎日がだるい・・・とずっと思ってて、ふと思い立って残っていた精神科のお薬を飲み始めたんです。飲んだお薬はアモキサン、ノリトレン、トフラニール。薬をやめる前に飲んでいたお薬と同じです。
それらを飲み始めたらだんだん目がまともになってきました。いきなり正常になったというわけではなく、ゆっくりと徐々にという感じでしたが、良くなっていきました。パソコンの画面を普通に見ることができるし、ぼやけることもなくなっていきました。
嘘でしょ?って思いました。目が見えにくいのは目になんらかの異常があるからだと思っていたんです。なのに精神科のお薬で良くなるなんて夢にも思っていませんでした。うつ病関連の本も結構読んでいましたが、目に関して言及している本は見たことがなかったですし。
お薬を飲み始めてから一年四か月経ちます。今は完全にまともになりました。ものが見えるってすばらしいと感じています。また薬を飲まなくなった場合は昔みたいに視力障害になると考えると、飲み忘れることすら怖いですね。
目の調子が悪い時にやってみたこと
眼科で異常なしと診断されてから何もせずに過ごしていたわけではありません。自分なりに色々と努力していました。
・ほうれん草を食べる
目にいいとされているほうれん草を多めに取っていました。両親ともにあまり目が良くなく、ほうれん草が食卓に上がることが多かったのですが、これは私の目にはなんの影響もありませんでした。
・ブルーベリーのサプリを飲む
DHCのサプリメントです。目の疲れが原因であるならブルーベリーで少しはよくなるんじゃないかなと思いましたが、これもあまり効果はありませんでした。
・目薬をさす
ロート製薬の養潤水です。目のピントをあわせる他の目薬とは違い、傷ついた目の修復のための目薬です。これはほんの少しは効果がありましたが、雀の涙程度です。やはりまともに目が見えない日々は続きました。あとは同じくロート製薬のアイストレッチ、やっぱりロート製薬のCキューブも使いました。しかし特に効果が見られませんでした。
・マッサージ
目の周りをリンパが流れやすいようにぐるぐるマッサージしました。あとは眼球を指圧するようにぐいぐいとやっていましたが、これは実は目によくないような……。でも当時は必死だったんです。
・ツボを押す
目の周りにはツボがたくさんあるので、それをかたっぱしから押しました。足にも目のツボがあるのでとにかく指圧しまくる。一時期良くなったかなと思った時もありましたが、気のせいでした。
・リンパマッサージ
これは一時的にですが効果はありました。マッサージをした直後だけよくなるのですが、またすぐに元の状態に戻ってしまいます。そのせいで常にリンパマッサージをやっているような状態になってしまい、鎖骨の部分の皮膚がただれてしまいました。
終わりに
日本ってせまいようで案外広いです。おそらくは私と同じように目に異常を感じながらも眼科では異常なしとされている人がいるはずです。そういう人たちにちょっとでも参考になればいいなと記事を書きました。
うつ病をよくすることが目をよくすることにつながったので、目がおかしいという方は、薬を増やす、もうちょっと強力な薬にする、自分に合った薬を探すために色んな薬を飲んでみるなどを試してみるといいでしょう。
リンパマッサージをすると一時的によくなった経験から考えると、体全体が緊張しすぎ、無意識のうちに力を入れ過ぎて、リンパの流れが滞っていたのではと仮説が立てられます。うつ病の時ってリラックスするのが難しいですから全身が常に緊張状態になるんです。
うつ病の症状って人それぞれ違いますから、「こういうものだ」とひとくくりにできないと思います。私のように苦しむ人がいなくなることを願います。ほんとに。