三環系抗うつ薬(三環系抗うつ剤)を飲んでみてよかった話

三環系抗うつ薬(三環系抗うつ剤)とは抗うつ剤の中でももっとも歴史の古いお薬です。効果が強力ですが、その分副作用も強めとなっているので服用には注意が必要です。

基本的に医師はあまり三環系抗うつ薬を出したがりません。もっと副作用の少ないお薬から出そうとします。それも当然で、初めてスキーをする人に対して上級者用の急斜面をおすすめするわけがないのです。最初はもっとゆったりとした坂で肩慣らしをします。

三環系抗うつ薬はこの上級者用の急斜面にあたります。ですので、三環系抗うつ薬をあまり出したがらない医師は慎重で、その判断は間違っていません。

しかし、世の中にはひどいうつに悩まされて、弱めの抗うつ剤ではあんまり効かないという人もいます。私もその中の一人で、かなり重度のうつ病でした。かれこれ13年もうつ病に悩まされているくらいですし・・・。

私は色んな薬を試したんですが、どれもしっくりきませんでした。薬飲むのが趣味なのと疑われそうなくらい様々な薬を飲み比べて、その結果、三環系抗うつ薬にたどりつきました。

確かに強力で副作用も強いのですが、私にはちょうど良かったです。その体験をふまえて、三環系抗うつ薬のお話をしようと思います。





アモキサン

「やる気」に作用することで知られているお薬です。このお薬はちょっと特徴的で、飲み始めの時はすごく効くんです。やる気に満ち溢れていてなんでもできるような万能感があり、生まれ変わったような気分になりました。

ところが、その万能感は最初のうちだけで、一週間もすると弱まり、三週間もすると「あの万能感はなんだったの?」という気分になります。「出落ち」のお薬といえるでしょう。

万能感が終わったあとの効果はだいぶマイルドで、そこまで強くはありません。ただし、「やる気」に作用する貴重なお薬ですので手放せないですね。

あと、アモキサンの副作用として挙げておきたいのが食欲増進です。口の中が乾くなどの副作用も出るのですが、食欲の副作用が一番強く出ました。

太りたいという人はあんまりいないでしょうし、その点ではあまりおすすめできない薬なのですが、医者はアモキサンを出すことが多いように見受けられます。やはりやる気のなさを訴える患者が多く、アモキサンはやる気に作用するお薬だからでしょうか。

ただ、食欲の副作用は時間経過をともに落ち着いてきます。一年も経てばだいぶ落ち着いてくれました。私が元々食欲のある方ではないので、副作用で食欲が増えた方がちょうどいい状態と言えます。

もっと詳しく知りたい方は以下のリンクをご覧ください。

アモキサンの副作用は? うつ病歴13年の私が疑問にお答えします

トフラニール

マイナーなお薬です。アモキサンは有名ですし、トリプタノールも知っている人は多いのではないでしょうか。しかしトフラニールはあまり知られていません。

無名だからあんまりいい効果はないのかというと、そんなことはありません。私はトフラニールを愛用しています。

飲んでいて、底上げしてくれる作用があるなと感じました。トフラニールを飲んでいなかった場合は-10くらいまで下がっていたであろうところを、-6くらいまでにとどめていれる。目立った効き目はないものの、欠かせないお薬であるという実感です。

うつがひどくて調子が悪い時は仕事なんてできないし、動くことすらおっくうで一日中部屋で寝ていたりしていますよね。トフラニールを飲むとかろうじて仕事には行ける程度の調子に戻してくれます。もっとも、仕事に行くだけでバリバリ仕事できるわけではないですけど。

気分の上下が激しいとすごく困るんです。友達と遊ぶ予定をしても調子が悪くてキャンセルすることになってしまいますし。それで「あいつは約束を守らない奴だ」と思われると精神的にダメージを受けてうつが悪化しかねないですしね。

地味な底上げお薬としてのトフラニール。これはなかなかオススメです。これも詳しく知りたい方は以下のリンクをご覧ください。

トフラニールの副作用は? うつ病歴13年の私が疑問にお答えします

トリプタノール

アモキサンがやる気、トフラニールが底上げ効果があるのに対して、トリプタノールは気分の安定に効果があると感じました。

うつになっていると不必要にイライラしたり不安になったり、死にたい気持ちになったり落ち込んだり。そういうことってうつの人なら誰にでもあると思います。

トリプタノールはそういったマイナスの気分になることを防いでくれていると実感しています。飲み始める前までは意味もなくイライラしてしまって、何かあるとすぐに「死のうかな」なんて考えてしまっていたのですが、トリプタノールを飲み始めてからはそういったマイナスの気分になることは少なくなりました。

完全に0ではなく、時々は落ち込むこともあります。でも頻度としてはだいぶ少なくなりました。いい薬だと思います。

こういう気分の上がり下がりって対人関係に影響が強いと感じています。ちょっとした言動でイライラして怒ってしまったり、ネガティブ発言をしてしまったり。それで相手には「この人はなんだかなー」と思われる。そういうことがなくなるのは助かりますね。

副作用についてはこれも食欲増進が強かったです。ただ、身の回りに食べ物を置いておかないなどの対策を取れば我慢できる程度の食欲でした。逆にいうと、手の届く範囲に食べ物があるとつい誘惑に負けてしまいがちですが……。

 

ノリトレン

5ちゃんねる(旧2ちゃんねる)でのスレタイトルは「隠れた名薬」です。実際そのとおりで、あまり知られていないにも関わらずかなりの効果を発揮する薬であると感じました。

まず全体的に持ち上げてくれます。やる気も出させてくれるし、不安もなくしてくれるし、自殺願望はすっきりなくなります。アクティブに動けるようになるしマイナスな思考に苦しめられることもなくなりました。

こう書くとまるで最強のお薬なのではと思われるかもしれませんが欠点があります。それは副作用がかなり強いということ。

口の中はからっからに乾くせいで常に飲み物を飲める状態でなくてはなりません。唾液の分泌が少なくなると虫歯にもなりやすくなってしまうので歯磨きは念入りにしなくてはいけませんし。

それに一番きつかったのが食欲ががっつりと増えてしまうことです。三環系抗うつ薬って口渇くと食欲の副作用が出ることが多いと感じるのですが、ノリトレンの副作用はかなりきついです。

元々やせ型ではありましたが、15キロ太ってしまいました……。薬の影響で食べ過ぎだとは感じていましたが体重計に乗って目を疑いました。ここまで太ってしまうとは。

その後、ノリトレンはやめて、食欲も一気に減退して元通りになりました。体重も昔に戻ってくれました。しかし、ノリトレンがないとうつ病の症状がきついと感じてしまったので、結局また飲むことになりました。

こんにゃくゼリーとかカロリーの少ないもので食欲に耐えるようにしましたが、ノリトレンを飲み続けていたら体が慣れたのか副作用もだいぶ落ち着いてきました。それでも食欲は若干強めではありますが。

かなり困ったちゃんのお薬ではあるのですが、それでも手放せないです。どうしてもうつに悩まされるという方は飲んでみてもいいのではないでしょうか。ただ、おすすめはできませんけどね。

 

アナフラニール

アナフラニールは今は飲んでいないお薬です。昔、なかなか合う薬が見つけられなくてさまよっていた頃に飲んだのですが、感想としては「これならトフラニールで良くないかな」というものでした。

効果は基本的にトフラニールと同じ底上げです。ただし、若干、効き目が弱いような感じはしましたね。私の場合、結構重度なうつなので強いお薬の方が自分に合っているんです。

なのでアナフラニールを飲むくらいならもうちょっと効き目の強いトフラニールの方が良いのでは?という結論に達し、飲むのをやめました。

弱いお薬ではうつに悩まされるけど、強いお薬は飲みたくないという方ならいいのではないでしょうか。ただし、あくまで効き目の強い三環系抗うつ薬です。弱いといってもそれなりの強さはあります。