アセクシャルの診断はどうする? 恋愛対象が存在しない人たち

Aセクシャル(アセクシャル・エーセクシャルとも呼ぶ)というのをご存知でしょうか。あまり聞きなれない言葉ですが、実はすごく身近に存在している可能性がある性癖です。

LGBTという言葉なら聞いたことがあるかもしれません。最近、ネットでも目にする機会が増えてきました。LGBTとはレズ・ゲイ・バイ・トランスジェンダーの頭文字を取ったもので、一言で言うとセクシャルマイノリティ(性的少数者)です。

しかし、LGBTには分類されないセクシャルマイノリティもいるのです。本人ですらも気づいていないことが多いですが、確実に存在しています。

それでは詳しく見ていきましょう。





アセクシャルとは?具体的に知りたい!

アセクシャルを日本語に訳すと「無性愛」です。性の対象が存在しない人たちのことを指し、おおよそ人口の1%がこれに該当するとされています。

性の対象が存在しないということはどういうことでしょうか。普通の人(ヘテロセクシャル)であれば、異性に対して興味を持ちます。レズビアン、ゲイの場合だと同姓が対象です。

しかし、これらを言い換えるとヘテロセクシャルは同姓に興味がない人となります。同様に、レズビアン・ゲイの人は異性に興味がない人となります。

男性・女性どちらも性の対象にならない人のことをアセクシャル(無性愛)と呼びます。両方の性が対象となるバイセクシャルの逆と言えばわかりやすいでしょうか。

そういう人も少数ながら確実に存在しています。

また、アセクシャルは「広義のアセクシャル」と「狭義のアセクシャル」の二種類に分類されます。

広義のアセクシャルは、男性でも女性でもどちらでも構いませんが、恋愛の対象が存在するけれど性行為はしたくないことです。好きになってもセックスはイヤという人です。

狭義のアセクシャルは、恋愛対象・性欲の対象が存在しない人のことです。生まれてから一度も恋愛をしたことがないし、性行為にも興味がないという人です。

どちらもアセクシャルとして分類されています。

なお、私自身は広義のアセクシャルで恋愛対象は存在するけど性行為は興味がないという人間です。性行為を避けがちなせいで付き合った人からは「私のこと好きじゃないんだろ」などと言われたことも・・・。苦い思い出ですね。

 

アセクシャルの診断はどうすればいい?

形式化された診断基準は存在しません。いくつか文献を探したのですが、やはり存在しませんでした。

なぜ診断できないか。それは例えば、今まで恋愛をしたことがないしセックスにも興味を持ったことがない人であっても、将来、恋愛対象ができるかもしれないからです。

単純に、好きになれる人とまだ出会っていないということですね。

その場合、きちんと恋愛対象が存在したということでアセクシャルではなくなります。例えば、30歳まで誰も好きにならなかったという人が31歳に運命の人と出会って恋に落ちたというケースだと、30歳までアセクシャルだと思っていたけれど、そうではなかったということになります。

私自身はAセクシャルであると思っていて、性行為を求められても逃げてばっかりで一度もまともにセックスをしたことないのですが、将来にセックスをしたい相手ができるかもしれません。その場合、アセクシャルではなくなります。

そういうケースがあるのでセクシャルの診断は不可能とされています、

ただ、性の悩みは人間にとって大きな悩みですので、「診断できません」と突っぱねるのではなく、暫定的でもいいので診断基準を作った方がいいのではないかと思っています。

ちなみに私がアセクシャルを自認しているのは、生まれてから一度も性行為をしたいと思ったことがないからです。アセクシャルの情報を見て回って「あ、これ自分に当てはまる」と感じたのであればアセクシャルを自認してもいいんじゃないかなと思います。

 

アセクシャルの悩み・困ったこと

まず、友達や家族に話ても全然理解してもらえないことです。「むっつりスケベなだけでしょ」「好きになれる人と出会ってないだけ」「性的に未熟なだけ」「純潔ぶらなくてもいいのに」「生物的におかしい」みたいな反応ばかりです。

性欲がある人からすれば、性欲がないというのが想像できないのでしょう。LGBTの人は自身も性の悩みを抱えてるせいか理解してくれるケースが多いように感じます。

昔は自分のことをわかってほしい一心でAセクシャルであることをカミングアウトしていましたが、最近は全然言わなくなりました。理解してもらいたいという気持ちはありますけど、わかってもらえないだろうなあという諦めに似た気持ちがあります。

悩みの二つ目は、世の中は恋愛至上主義な部分が多くあるので、ぜんぜん馴染めないことです。ドラマは恋愛ものが多いし、音楽はラブソングばかりです。さらに恋愛して当たり前という風潮があります。

それらに全然共感できないんです。世の中のコンテンツの大部分を楽しめないということですね。一応、恋愛の絡んでこないコンテンツもあるのでそれらを楽しめばいいんですけどね。

悩みの三つ目は結婚が絶望的ということです。

幸いにして私は結婚願望がまったくなくて、死ぬまで独り身でいいと思っています。

しかし、世の中のアセクシャルの人には、結婚したいけど好きになれる人がいない人や、家族や親戚から結婚しろと言われるけどそこまで深い関係になりたくないという人もいるでしょう。

親に話しても全然理解されないことが多いでしょうから、苦労するだろうな・・・と感じています。LGBT以外にもアセクシャルも認知度が広まってほしいものです。

 

アセクシャルの生き方

まず大事なのは、無理に人を好きになったり性的なことをしようとせず、「自分はアセクシャルなんだ」と受け入れることではないでしょうか。セクシャルマイノリティであることは受け入れがたいですが、こればかりは努力でどうにかなるものではありません。

そして、そうしたうえで「アセクシャルは自分だけではない」ときちんと仲間の存在を意識することも大切だと思います。自分だけがおかしいわけではなく、同じ境遇の人が存在するということ。そのことを意識するだけでも肩の荷が軽くなります。

今の世の中はネットがあるので、同じ悩みを抱えている人は必ず見つかります。5ちゃんねるのスレッドを探してもいいし、ツイッターで検索してみてもいいです。その人たちの書き込みを見てると「あー自分も同じだー」と親近感が沸いてくるものです。

セクシャルマイノリティであることの重荷を自分だけで背負わないことですね。

仲間が見つかればそこから結婚相手なども見つかることだってありえます。アセクシャルの悩みの項目に書いた結婚の悩みもそれで解決します。

 

終わりに

「性の対象がいないのは生物学的におかしい」と言われても、生物としてきちんと存在しているわけですし、「それは生物学の方が間違ってるんじゃないの?」と個人的に思いますLGBTも子作りという視点から見るとありえない存在ですしね。

私はまともにセックスをしたことがないですが、現時点ではこれからもする気がないです。恋愛感情は一応あるんですが、うまくいかないことが多いので「恋愛ももういいかな・・・」と思っています。

ゲームしたり読書したり、独り身でも楽しい人生送れますしね。恋愛の面倒なしがらみから解放されるというのは割と爽快なものです。

恋愛至上主義の世の中を逆走していますが、それでいいとも思っています。「男」とか「女」とか「異性愛者」とか「同性愛者」とかに自分をカテゴライズしようとせず「自分」として生きればいいんじゃないでしょうか。そうして、「自分らしい生き方」を目指す。

恋愛や性行為が楽しめなくても、他に楽しいことはいくらでも、山ほどありますよ。