耳管開放症の人におすすめの本! 読んで苦しみから解放
耳管開放症は耳鼻科に行っても誤診されることが多いほど、知られていない病気です。
うつ病とか頭痛とか有名な病気は専門の本が出ているのですが、耳管開放症くらい知られていないと専門の本が出るわけがないし、期待もできない。
そう思っていたんですが。
耳管開放症の本、出ていました。荻野仁志先生という方が書いた本で、ご自身も耳管開放症で苦しめられ、自分で治したそうです。
タイトルは「謎の「耳づまり病」を自分で治す本 現代人に急増の耳管開放症を治す極意」です。「耳管開放症」がサブタイトルに押しやられてしまっているので、「耳管開放症」で検索しても出てこないケースがあるかもしれません。
体験をベースにして書かれた本で、マキノ出版という出版社から出ています。売れそうにない本を出してくれる出版社、いいですね。
それでは本をご紹介していきます。記事の最下部に本へののリンクがありますので、詳しく知りたい方はそちらからどうぞ。
内容をかいつまんで教えて!
当たり前ですが、耳管開放症について書かれた本です。耳管狭窄症という似ている病気との違いや、どういう病気なのかの説明。
また、病気になったことのない人は苦しみがわからないので、他人に理解されないことがとにかくつらいといったことも書いてありました。
私が注目したのは、耳管開放症の原因となりうる事柄。ネットにはない情報ですが、ピルを飲んでいると耳管開放症になりやすくなるとのことです。
実際、私はピルを飲んでいましたので、これが原因の一つなの?と初めて知ることができました。
他に、鼻すすりは良くないとか、太っても治らないとか、ネット上で書かれているような情報も載せていました。
EATという治療法が有効
EATというと「食べる」の英訳が思い浮かびますが、そうではありません。
Epipharyngeal Abrasive Therapyの略なのですが、わかりにくいため最近は「Bスポット治療」と呼ばれています。
上咽頭の炎症を抑えるために、塩化亜鉛溶液を染みこませた綿棒を直接上咽頭に塗るという治療法です。
この塩化亜鉛溶液は一般人では手に入らないので、残念ながら自力で治療することはできません。Bスポット治療を行っている病院を探してみましょう。
上咽頭という言葉はあまり聞いたことがないでしょうが、喉の上にある鼻の奥とでも表現すればわかるでしょうか。喉と鼻は繋がってますから、要するに鼻と喉と境目といった感じです。
ここに薬剤と塗ることで、慢性的な炎症を抑えます。これが耳管開放症を治すのに最適な方法だそうです。
荻野仁志先生ご自身もこの方法を試して耳管開放症を治したそうです。
Bスポット治療ができなければ鼻うがいが効果的
田舎なのでBスポット治療を行っている病院が近くにないとか、病院が大嫌いで行きたくないといった人もいるでしょう。
そういう人でも耳管開放症は治したいはずです。そんな方のために、鼻うがいをオススメしておきます。
これも本に書いてあった治療法で、Bスポット治療と同じように上咽頭の慢性炎症を抑えてくれる効果があるそうです。
私は病院にトラウマがあってあんまり行きたくないので、鼻うがいを試してみました。
すると、一気に改善に向かいました。
毎日毎日苦しめられていたのが、数日に一回程度になりました。
また、家の中にいる時は大丈夫なのですが、外出すると耳管開放症の症状がひどくなるという傾向がありました。これもまたよくなり、完璧ではないですが、我慢できる程度に収まりました。
症状は人それぞれですから、効かない人もいるかもしれません。でも、耳管開放症の症状に苦しめられている人はまず鼻うがいを試してみてもらいたいなと思います。
鼻うがいをするのに対してお金がかかるわけでもないですしね。