川上量生「ルールを変える思考法」

会員数3000万人を擁する「ニコニコ動画」をはじめ、「ブロマガ」「ニコニコ超会議」など、常に注目を集めるサービスやイベントを生み出し続けるドワンゴ。
GoogleやAmazon、アップルとは全く異なる路線で、同社が数千万人の人々を惹きつけるのはなぜか?
同社を1部上場企業に育てた著者・川上量生氏の初の単著となる本書で、その秘密が明かされる。
自他ともに認めるゲームオタクの川上氏は、「日本でも数百人程度しか遊んでいなかったというボードゲームを手始めに、ゲーム機やPCの”シミュレーションゲーム”によって思考力や発想が鍛えられた」と語る。
そんな同氏がビジネスを考えるときに重視するポイントは、「勝てないなら”ルール”を変えればいい」ということ。実際、その発想から、投稿動画サイトの巨人「YouTube」を後発の「ニコニコ動画」で迎え撃ち、成功させている。
異色の経営者として名を馳せる一方、スタジオジブリに「見習い」として入社し、鈴木敏夫プロデューサーの鞄持ちになるなど、独自の発想で知られる川上氏の思考法・経営戦略・コンテンツ戦略をまとめた一冊。

p64
ニコニコ動画は、結果的に「動画」で勝負することになったものの、最初の段階では「生放送のサービスをやりたい」と考えてスタートした企画だったのです。
というのも、動画共有の分野では、すでに「youtube」がサービスを確立させており、そこで勝負しても仕方がないという感覚があったからです。

結局、youtubeとは差別化ができるからニコニコ動画のスタートに踏み切ったそうです。ちなみにニコニコ動画という名前はださい名前をつけようという由来とのこと。

p78
電子書籍がこれからどのくらい広まっていくかということを考えるとき、日本では文化論的な議論がなされる場合が多いものです。しかし外国では、印刷費用も流通コストもかからない分だけ安いから、今後もっと普及していくだろうという話にしかならない。日本では依然として低い普及率ですが、アメリカでは、amazonの販売数においても電子書籍が紙の本を抜くような例が現れ始めています。

日本はとにかく保守的な印象です。新しいサービスが出たらそれで何ができるか期待するよりも、どんな悪用のされ方をするか考えてしまうようなふしがあります。

p113
現状の電子書籍のフォーマットで不満なのは、動的な変更ができないということです。購入後にもダイナミックに中身が変わっていくようにできるのが未来の電子書籍の姿は僕は思っています。

購入後もどんどんアップデートされていくと本を読む楽しみが増えそう。

p120
ネット社会では、コンテンツはフリーにしておき、ユーザーは無料で利用できるようにする場合が多くなっています。一見すれば、共産主義的な世界観が揚げられているように思えます。でも、そこでメリットを享受しているのは、グーグルなどの広告収入で儲けているネット企業だけ。つまり「コンテンツ業界からの搾取」で成り立っている世界なのです。

嫌儲という考え方もありますね。インターネット上でお金を儲けることに対して嫌悪感を持っている人が多いのも事実。

p204
企画を信じるのではなく、その企画をやりたいと言っている人間を信じて、一緒にやるかどうかを決めるしかないようなことなのです。

前例がなくてどうなるかわからないという企

画は、その人を信じてみるというのも一つの作戦です。


ゲームから「ルールを変える」ことを学んだ著者さん。ここでいうゲームはコンピューターゲームではなく、アナログゲームです。アナログゲームだと飛車角落ちみたいに独自にルールことがありますね。

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